木は人に優しいというけれど
木は人に優しいと言われていますが、本当に優しいところとそうでは無いところを持ち合わせています。
木の種類にもよりますが、針葉樹は全体的に柔らかい材料になります。コンクリートの床や、カラーフロアー、広葉樹(ハードウッド)と言われる硬い木よりも、はるかに柔らかい。子どもが走り回って転んでも、衝撃を吸収してくれますので人に優しいと言えますね。
しかも肌触りがいいので気持ちが良いですし、湿度の多き季節でもサラッとして気持ちが良いですね。
これは木という大きなくくりで見た場合のことになります。
では木は調湿しますとよく聞く言葉です。一般的なイメージからすると、木は体に優しい。木は、水分を吸収して部屋の湿度が下がると、その水分を放出して調湿してくれる。と信じている人が多くいます。
でも実際に調湿してくれる木はほとんどありません。
湿度が高いと、水分を木の中に吸収することは出来るんですが、放出することが出来ない木が多いのが実情です。
伐採した木には多くの水分を含んでいます。その水分を乾燥させないと、製品としては使うことが出来ません。水分を多く含んだまま使うと材料が縮んだり曲がったりします。
なので、水分を約12パーセントぐらいまで乾燥して落とさないといけないのですが、この水分を落とすのに人工的に落とすのか、自然に落とすのかによって材料自体の性能が大きく異なることになります。
木の持つ水分に、熱を加えて強制的に乾燥させる方法を「人工乾燥」と言います。
短時間で水分を抜くことが出来ますし、コストも安く出来ます。木を伐採してから商品になるまでの時間も大きく短縮されます。商売で考えると「人工乾燥」となるんでしょうが、その分失われるものも多い事になります。
熱を加えることで、木本来持つ細胞を壊してしまうことになります。細胞が壊れると木本来の効果を発揮することが出来ません。
エンジンが壊れてしまうと車は走ることが出来ません。それと同じで、木も呼吸することが出来ません。
乗り物では無くなってしまって、鑑賞しかできません。車だと故障したところを直すと走り出しますが、生き物は一度死んでしまうとよみがえることが出来ませんから、ただの物になってしまいます(汗)
これが「自然乾燥」であれば、自然に水分を抜いていくので細胞を壊すことはありません。
そのかわり、時間と手間がものすごくかかります。
乾燥機が無かった昔はすべてが「自然乾燥」でしたから、木も育った年数は成分を出し続けることが出来ていましたので、人に優しい木でした。
建材も木からベニヤや新建材など化学物質を放出する材料が多くなってきました。それに伴いアレルギーという言葉も出てきました。
木は人に優しいと思われがちですが、木によっては全く効果のない物もあると言えます。
本物の木に会うには体感してみるのが良いことになります。
そこの家の空気を感じることが一番失敗しない方法と言えますね。
今、出回っている木のほとんどが「人工乾燥」の木になります。でもこのことを知っている人も少ないのではないでしょうか??
木は人に優しいというイメージだけで判断している方が多いんでしょう。
イメージではなく「家の本質」で判断するほうが良いと言えますね。
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