何処にフォーカスするのか
家のどこに、フォーカスして家を建てるのか??
十人十色で考え方は様々ですが、建てる前と、家を建てて暮らしてから感じることが全く異なることになります。
家を建てる前と、建てた後で感じることが変わらないのであれば、建てた家が正解であったといえます。
そのような方は、もの凄く少ないように思います。
いざ暮らしてみると、思っていた家とは違うとか、必要だと思って付けたものが、生活してみると全く必要ではなかったと感じることになるからです。
家を計画している段階では、暮らしていませんので、想像の世界でしか、家のことを考えることが出来ません。
家づくりをしていると、悪い方には考えが及ばずに、いい方に思いをはせることになるからです。
そうなると、暮らしてみて、想像していたものとは違うってことになります。
つまり後悔したことになります。
「せっかく家を建てるのだから」で、少し気も大きくなりますし、大きな金額になりますので、金銭感覚もマヒしてしまいます。
ついつい気が大きくなってしまって、必要でないものまでも、取り入れてしまうことになります。
見た目の物よりも、暮らしてみてどうなのかを優先すればいいのではと考えるのですが、本当のところは暮らしてみないと分からないのが厄介です。一年暮らしてみて、初めて家の性能がわかります。
春と秋は快適に暮らせる季節ですので、どんな家でもそこそこ快適に暮らせますが、夏と冬は家の性能によって、快適さが大きく変わる事になります。
家の温度差が大きくなる家では、我慢しながら生活をすることになります。
いくら数値が良くても、実際に暮らしてみると、そうではないこともありますからね。
使用する内装材でも、体感温度や空気環境が全く異なる家になるからです。
自分は、家の空気環境や快適に一年中暮らせる方に、フォーカスして欲しいと考えています。
見た目のデザインにお金をかけるよりも、家族が健康で快適に暮らせる方に、お金を使うほうが良いと考えているからです。
暮らす人に見た目だけで、何のメリットもないものを使うって家を建てるよりも、より実用的なほうにお金をかけて欲しいと考えています。
一生暮らす家になりますので、見た目よりも、家の本質で考えるべきだからです。
最近は、SNSやネットなどで沢山の情報があふれています。見た目がいいからで取り入れてしまうと後悔することになりかねませんからね。
家づくりは人生で一度きりの方がほとんどですし、人生で一番高価な買い物になりますので、家の本質をしっかりと見定めて建てるべきだといえます。
暮らしだしてから後悔しないためにもですね。