どんな木でも調湿するのか??
木は調湿します!!
なんて説明する営業マンがかなり多いというかほとんどの方が、そう信じ込んでいるのではないでしょうか??
家を売るための営業ツールが世間的には当たり前になってしまっています。
本当に伐採されている木を見たことある人はどれほどいるんだろう??
だし乾燥方法でも木の働きが大きく変わる事をわかっている人が、どれだけいるんだろうと考えます。
自分は、実際にドイツに勉強に行って伐採現場や製材現場や加工する過程や製品となるまでを、この目でしっかりとみてきました。自分自身、木が好きという事もあって、いろんなことを学んできたつもりでしたが、木は加工方法によって大きく働きが異なるという事がわかりました。
せっかく高価な木を使うのに、見た目だけの高級感で木の持つ本来の効能を発揮でき無い商品が多くあります。
元々、木は生えているときは生きていますので、木の中に水を多く含んでいます。
自分も山でクヌギや竹を切りますが、山から運び出すには重労働となります。見た目は大きくない木でも水分を多く含んでいますので、石のように重たいです。山から運び出して、トラックに積んで家まで運ぶのには時間と手間もかかります。
そして、水分を抜かないと製品としては使う事が出来ません。
そこで乾燥して水分を飛ばすことになるんですが、ここで乾燥の違いで木の持つ成分を殺してしまったりします。
乾燥には自然に水分を飛ばす自然乾燥と、人工的に水分を飛ばす人工乾燥とがあります。
自然乾燥で乾かすと、木の本来持つ成分を殺すことなく乾燥します。なので木の持つ本来の機能を損なわず育った年数働き続けることが出来ます。
これに対して人工乾燥は強制的に水分を抜くので、木の持つ成分も殺してしまうことになります。そして、木の持つ本来の効果を発揮することが出来なくなってしまいます。
建材として出回っているほとんどの木が、人工乾燥の木と言えます。
コスト的にも安く出来ますし、短時間で製品にすることが出来ますから、生産業種にすると理にかなっているのかもしれませんね。
自然乾燥は調湿しますが、木の製材(加工)によっても調湿効果は大きく変わります。
板目と柾目では大きく調湿効果も変わります。パンの耳は牛乳に浸してもあまり牛乳を吸い込みませんが、パンを切った耳以外の部分は牛乳に浸すと牛乳を沢山吸い込みます。
木もこれと同じことが言えます。
柾目は、パンの耳のように多孔質になっていますので、水分を多く取り込むことが出来るので調湿を良くします。板目はパンの耳のように多孔質にはなってないので調湿する量が少なくなります。
本当に調湿するのは、多孔質になっている柾目材の自然乾燥された木になります!
人工乾燥の木だと、水を吸っても吐き出すことが出来ないので、シミになってしまいます。
世の中に出回っている木がすべて調湿します!!って言葉はイメージで広がった言葉かもしれませんね。
そこが一番優れているものが今、自分が知っている限りでは「もみの木」になります。
「木は調湿します」は危険な言葉と言えるのではないでしょうか??
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