木の乾燥方法
木は伐採してすぐに製材して商品として、使用することが出来ません。
木は山から切り出した時には、沢山の水分を含んでいて物凄く重たい。
木自体に約70パーセントぐらいの水分を含んでいますので、水分を乾燥せずに使用することはできません。
水分が乾燥することによって、木が縮んだり割れたりしますので、木の持つ水分を乾燥させないと、商品として使用することが出来ません。
木の持つ水分を乾燥させる方法が2種類あって、自然に水分が乾燥していく自然乾燥と、機械で熱を加えて木の持っている水分を乾燥させる人工乾燥があります。
現在、流通しているほとんどの木が、機械で熱を加えて木の水分を乾燥している、人工乾燥になります。
人工乾燥では、木に熱を加えて強制的に水分を乾燥させます。木の本来もつ細胞が壊れてしまいますので、木本来の働きが出来なくなってしまいます。
木は調湿します!!といわれていますが、湿気を吸収することはできても、ため込んだ水分を空気中に放出することが出来ませんので、実は調湿することが出来ません(汗)
家の湿度調整はできませんので、湿気が多い時期には湿度が上昇しますし、湿気が少ない時期には空気が乾燥して湿度が下がることになります。
湿度が高くなりすぎると不快感を感じますし、結露を引き起こしたり、カビが生える原因にもなります。
湿度が低くなると、空気が乾燥して肌がカサカサになりますし、ウイルス画活発に活動し始めますので、病気になるリスクも上がります。
木を使っているからいい家になっていると思うのは大間違いです。木でも、暮らす人のために良い成分を出す木と、そうではない木が存在しています。ご自身の暮らしたい環境を作り出すのにも木の種類が重要になりますし、使用する量も重要になってきます。
木を使用するだけで大丈夫では決してありません。
色んなことが重要になってきますが、そもそも自然乾燥している木がほとんど流通していませんので、「木は良い」は、昔の自然乾燥されていた時代の話になります。
機械がまだなく、人工乾燥が出来なかった時代の話になりますからね。
人工乾燥した木でもいいと思われています。
人のためにアシストしてくれないのであれば、使用する意味さえなくなってしまいますが、そこを知っている人が物凄く少ないから、木は体に良いが定説になってしまっているのでしょう。
木の乾燥方法で、木の性質さえも変わることになりますので、木を使用した家を建てるのであれば、乾燥方法を聞くことをお勧めいたします。
木は、乾燥方法で性能が全く違うものになってしまいますので、木は乾燥方法がとても重要になります。