窓は重要なパーツです
家を建てるときに、窓のことを考えずに建てる方があまりにも多い。
窓は大きなほうがいいと考える人が、多いからです。
窓には、光を部屋の中にいれるためであったり、換気をして家の空気を入れ替えるためであったり、湿気や臭いを入れ替えるためであったりします。冬では太陽の光を部屋に取り込むことによって、暖かくなるためとか、外の景色を眺めるためと沢山の役割があります。
どれも間違いではありませんが、どこにこだわって家づくりに生かすのかによって、暮らし方が大きく変わることになります。
昔から、南に面したところに大きな窓を設けるのが、日本建築の常識となっていますので、日の当たる南面に大きな掃き出し窓が、いくつもつながっている家を、今でもたくさん見ることがあります。
窓は、小さいよりも大きなほうがいいという考え方がまだ根強く残っているからでしょう。
内装材も人工的につくられた、新建材とビニールクロスで統一されています。新建材やビニールクロスからは化学物質が揮発していますので、VOC濃度が上がらない様に24時間換気が義務化されています。
共働きで、昼間誰も家にいないご家庭が増えて、昼間は窓は締め切ったままで、夜も窓を開けることが無いご家庭が増えていますからね。
換気もしないで締め切った家だと、VOC濃度が上昇していますので、玄関を開けた瞬間に鼻を衝くニオイに襲われることになります。
新築の時の乾いた、鼻を衝くニオイは、空気中に化学物質が揮発したニオイになります。
昔の家では隙間があり、隙間風が家の空気を換気してくれていましたが、家の気密性が上がれば上がるほど、家の隙間が少なくなります。隙間風で家の空気を換気することが出来なくなっていますので、24時間換気が義務付けられています。
換気や採光のために、窓は必要だと考えられていることのほうが多いですが、部屋の熱が一番逃げていくのは、サッシからになります。
大きなサッシになればなるほど、熱が逃げる量が多くなります。
そこに加えて、引き違いの大きなサッシになれば、気密性能も悪くなりますので、余計に熱が逃げていくことになります。なので、冬は寒くて夏は暑い家になってしまいます。
大きな引き違いの窓を沢山設けるよりも、コンパクトな窓や、建築基準法をクリアーできる大きさで、なおかつ気密性能がいいものを使用しないと、断熱性能や気密性能がいいのに、なぜだか冬寒くて夏暑い家になってしまうことになりかねませんからね。
窓をいい加減に考えると、窓にやられてしまうことになります。
そうならないためにも、最初から窓のこともしっりと考えている会社で、建てるべきになるのですが、まだまだ窓のことまで考えている会社は少ないようですね。
結露するのにも窓の性能が大きくかかわっています。
いろんなことを考えると窓は重要なパーツの一つになります。