家の性能は暮らさないとわかりません
家の性能は、暮らしてみないと分からない。
暮らす前まではワクワクと胸を躍らせるのですが、いざ暮らしてみるとこんなはずじゃなかったと感じることになるのでしょう。
なかなか理想どおりの家は建たない。今度建てるときには・・・・
なんて言葉が出てしまうと、建てた家が失敗だったことを自分の口から言ってしまっていますからね。
誰もいいと思って建てた家がそうではないことに気づきます。
設計のプロがつくっても満足いかないことも多いですからね。
原因は建てている家に暮らしていないからです。
自分が建てている売っている家に暮らしているのであれば、家の性能や住み心地など全てを理解した上でアドバイスすることができますが、自分が建てている家に住んでいないのであれば、そんな事全く理解していませんし、想像の世界になってしまいます。
デザインなどは見た目でハッキリとわかりますが、家の性能や暮らしやすさなんて住んでいない人にとっては全く頓珍漢なことになりますからね(汗)
それでもまかり通るのが建築業界の恐ろしいところになります。
基本のベースだけ押さえておけばいいのでしょうね。
暮らしていないから数値だけをやたらとアピールしてきますが、数値だけで判断することは非常に危険なことになります。
いくら数値がいい家でも、暮らしてみるとそんなことはない場合の方が圧倒的に多い。
いくら数値が良くても家にはバランスがあり、うまく調整していい物をつくらないと何か一つでも欠けてしまうと、こんなはずじゃなかったのにとなってしまいます。
そうならないためにも、数値を信用するのではなくて、ご自身の五感で体感して、ご自身で判断されることが一番間違いが起こりません。
自分を信じるか信じられないかで大きく変わることになります。
誰も自分が売っている家は悪いとは言いませんし、良いところしか伝えません。
売っている家の良いところばかりをセールストークにしていますからね。
自分はやっぱり暮らしてみて、快適で楽して暮らせる家がいいと考えます。
辛い思いをせずに一年中快適に暮らせないとストレスを感じながらの生活になりますし、しなくてもいいことでもしないといけない。
これが普通の家になります。
暮らし出してから後悔するのかしないのかは、建てる前の段階でもうすでに確定しています。
判断基準が人それぞれ異なりますが、最後は見た目ではなく快適さになります。
暮らせば暮らすほどよくわかることになるのですが、なかなか理解することができません。
暮らしてみて初めてわかるからです。
一生暮らす家になりますので、後悔しない家を建てて欲しい。人生は長いですからね。