屋根材は何にしますか??
「屋根材は何にしますか??」
屋根に使用する材料も何種類かあります。
多く使用されているのが、瓦・カラーベスト・ガルバリウム鋼板になります。
それぞれにメリットとデメリットが存在いたしますが、屋根材からお客様が決めることになる会社が多い。
見た目での判断になるのでしょう。
機能的ってことで決めるって方は少ないように思います。
瓦は耐久性に優れていますが、重さが問題になってきます。
カラーベストは、価格が安く抑えられるのと軽いですが、耐久性が短く凍害に弱いです。
ガルバリウム鋼板は、軽量で耐震性に優れています。デメリットはコストが少し高めなことになります。
もみの木ハウスでは、屋根にはガルバリウム鋼板を使用しています。
瓦では、100㎡あたり4800キロの重さになりますが、ガルバリウム鋼板になると100㎡あたり500キロになりますので、瓦に比べるとガルバリウム鋼板は約1/10の重量になります。
抱っこするのにも10キロの子どもを抱っこすることはできても、100キロの大人を抱っこすることなんて出来ませんからね(汗)
瓦を使うとそれぐらい家に負担がかかることになります。
ずっと重さに耐えることになりますので、柱や梁をガルバリウム鋼板を使用した時よりもはるかに頑丈なものにしなければいけなくなります。
素人の目から見るとそこまで判断することはできませんからね。
ずっと重たいものを載せていると、地震が来たときに耐えきれないことにもなりかねません。
瓦の見た目や昔からそうだったを優先するよりも、地震の時に家族を守れることのほうが重要だと考えているからです。
10倍の重さをカバーするのにはそれなりのしっかりとした柱や梁を使用することになるのですが、木造建築物では構造計算が義務化されてはいませんから、構造計算をしている家であれば、いいのですが、してないと本当に大丈夫なの??となってしまいます。
500㎡以下で300㎡超の建物は、2025年以降、構造計算が義務化されます。許容応力度計算が成立していない場合は、既存不適格建築物になってしまいます。
構造計算が必要になってくると、構造材もそれに準じて計算がなされますので、瓦を使用した家では躯体のコストが高くなってしまいます。
構造計算をして瓦を乗せてOKになっったとして、そこにソーラーパネルを乗せるとしたらバランスよく建っているのに、さらに負荷がかかることになります。
ソーラーパネルの重さを最初に含めて計算しておかないと、重量オーバーになってしまいます。
大きな地震が来たときに後悔するのか、よかったと思うのかでは大違いですからね。
屋根材でもいろいろと考えた上で判断することが重要になります。
見た目のデザインだけでの判断は危険なことになるからです。