せっかくだから
せっかくだからで、色んなものを追加していくと家の価格も変わることになります。
家の価格が上がれば喜ぶのは会社と営業マンぐらいでしょう。
家を建てるのには何千万ものお金が必要になります。あまりにも普段見慣れない金額になりますので、少し変わったぐらいではどうなっているのかなんてわかりません。
せっかくだからこの際に、色んな商品を見ていいものを見てしまうと、価格が安い方にはなかなか目がいきません。
使用する機能が同じであれば、あえて高価なものにする必要性はありません。
水回りのキッチンや、お風呂、洗面化粧台などは、一生使い続けることはできませんので、何十年か過ぎると交換する事になります。
消耗品に莫大なお金をつぎ込むよりは、毎日暮らす家の方にお金をつぎ込むほうがはるかにいい。
キッチンやお風呂などにお金をかけて、予算が足りなくなってしまって家の性能を下がることになると、快適に暮らせる家から快適に暮らせない家になってしまいます。
家はどこも同じではありません。
各会社にやって考え方も変わりますし、家の性能だって変わることになります。
ローコスト住宅と、高性能な住宅では、価格もさることながら、家の性能も大きく異なりますので、暮らしてみて感じることも変わってきます。
一年中季節感を感じながら生活するのか、一年中快適に暮らせるでは全く感じることが変わってくるからです。
夏暑く冬は寒い当たり前の暮らしをするのか?それとも、一年中快適な環境の中で暮らすのか?
一生過ごす幸福度も全く異なることになります。
せっかく家を建てるのだからということで、毎日使うものだし、いいものを入れても使う人が楽になるのかとなるとそうではないはずです。
高級なキッチンを入れても扉やグレーがよくなって価格が上がるだけで、作った料理が高くなった分、美味しくなるならいいのですが、そんなことは全くありませんし。
見た目がいいだけになりますし、自己満足の世界に浸ることになります。
好みも人それぞれでから、自分は気に入ったものでも他人からするとそうではないことになりますから。
しかも流行り廃りがありますので、今一番最新のものでも、すぐに新しい商品が出てきますので、直ぐに古いタイプになってしまいます。
予算を抑えようとする上では、いつでも交換できるものにお金をかけるよりも、暮らす自分たちが快適に楽して暮らせる方にお金を使ったほうがいいと考えます。
せっかくだからに惑わされると、いっときの満足で終わってしまいます。
自分たちが快適な家に暮らしたいと思われる方は、惑わされないように。