木は調湿しますの罠
「木は調湿します!!」みんなが思っている事です。
世間一般の常識になっています。
しかし、家の中の内装材として使われていて、本当に調湿する木はごく僅かで、
現在内装材として使用されているほとんどの木が調湿はしません。
湿気を吸収することは出来ても吐き出すことが出来ないものがほとんどです。
何故、こんな事になっているのかというと、木は伐採した時には木の中に沢山の水分を含んでいます。
内装材として使用するには木の中に含まれている水分を約12%ぐらいまで乾燥させなければなりません。
昔は乾燥する方法は、「自然乾燥」ただ一つだったので、木は調湿していました。
近代化と共に乾燥方法も進歩し、機械で人工的に水分を乾燥させる「人工乾燥」へと移行していきました。
自然乾燥は時間と手間暇がかかっていたので、商品になるのにはものすごく時間がかかっていました。
それに、コストもかかりますからだんだんと人工乾燥にシフトしていったんです。
人工乾燥は、熱で木の持つ水分をとばしますので、その時に木の持つ細胞が破壊されてしまうことになります。
そうなると本来の機能を発揮することが出来ません(汗)
つまり調湿できない事になります。
昔の家は、人工乾燥では無くて自然乾燥の木ばかりを使っていたので、調湿していました。
その名残で「木は調湿します」だけが独り歩きしてしまったのでしょう。
現在、流通している木材の99%が人工乾燥の商品になります。
このことはなかなか知られていませんし、営業マンにこの木「人工乾燥ですかそれとも自然乾燥ですか?」
なんて訪ねても答えは返っては来ないでしょう。
本当の事を知っている営業マンなんてほとんどいませんし木を見ても何の木か分からない人も多いですから。
そんな人が営業トークで使う言葉が「木は調湿します!!」です。
でも、どれだけ使うと効果があるのかは説明してはくれません。
沢山使うほど効果が出ます。何て言う人は自分からすると完全なアウトな人になります。
効果も理解せずに勧めているからです。
でも、結局最終的に決めるのはお客様になるんでしょう。
その結果、効果が無くて脱衣場にカビが生えたなんてことになっても、「お客様が決められたものですから」になります。
仕事をビジネスとしてしかとらえてないからでしょう。
本当に調湿する木は、「自然乾燥の柾目材」になります。
木の事を本当に知っていないと「木は調湿します!!」の罠にかかってしまうことになります。
そもそも、自然乾燥の柾目材なんて流通がものすごく少ない商品になりますので、出会う事が少ないレアな木と言えます。
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