植林と発芽の違いでスーパーアイドル??
木には、自然に芽を出して育った木と、人工的に植えられた植林とがあります。
木の育ち方でも大きく異なると言えます。
昭和30年ごろから高度成長に伴い、住宅も沢山建築されるようになりました。そのため多くの木材が必要となったために杉やヒノキが植林されていきました。
植林でも、樹齢何百年物木から種子を取り、それを発芽させて育てて植林したものならいいのですが、樹齢30年ぐらいの若い木の枝を切りそれを挿し木苗として植林したものは早く育ちますが木としては弱いと言えます。
実生苗のほうが育ちは遅いが強い木となります。
木は厳しい自然環境にもまれて自分の生き抜く力を得ていくのです。その過程に自分を守ろうとする働きが増すのでしょう。
挿し木でぬくぬくと育てられた木は自分で生き抜くすべが劣ると言われています。
日がよく当たるように周りの木を人工的に間引きます。そして真っすぐ伸びるように枝打ちをします。
人の手でかわいがられて育つので少しの事でダメになってしまいます。
これとは対照的に、自分から芽吹いた木は芽を出した時から戦いが始まっています。厳しい自然環境の中で生き残らなければなりませんから、いわば周りは敵まみれと言えます。
その厳しい生存競争に勝ち残ったものこそが、本当の木の王者と言えます。
魚でも同じで、養殖の魚よりも天然物の魚のほうがおいしいし値段も高いです。
木も同じことが言えます。でも、その厳しい自然環境の中を生き抜いたつわものでも、製材してみると節が出たり木の目が曲がっていたりします。
そうなるとスーパーアイドルにはなれません。地元のイケメンで終わってしまいます。
ス―パーアイドルも、いろいろとスキャンダルを起こすとなかなか仕事が無くなったりします。
木も同じで、せっかくの最上級品の素質を持っているのに、自然乾燥で製品にせず人工乾燥で製品にしてしまうと木自体の持つ成分や効果が無くなってしまいます。
もみの木ハウスで使うもみの木は、自然に生えたもみの木になります。しかも樹齢150年以上の木となります。
この機を自然乾燥で手間暇かけてアイドルに育てていきます。
しかも無節の柾目なので製品として完成した時にはスーパーアイドルになっています。
なのでもみの木の家は他と比べようがない家だと言えます!