要望をすべて聞く?
「要望がありましたら何なりとおっしゃって下さい!」
初めて訪れた会社の営業マンの言葉です。とにかく要望を聞かないとお客様のイメージされている家がわからないて事で色々と要望を聞きます。
はじめてのヒヤリングになります。
そこでお客様は色々と今までに見た家のいいところばかりを要望するようになります。
本当に住んでいない雑誌やネットで見たインパクトのある場面をどうしても浮かべてしまいがちです。
住宅雑誌やネットなどではその会社の一番いいところいわゆるベストショットを載せていますからどうしても高級な家になってしまいます。
しかも要望ばかりが大きくなりすぎて家もどんどん大きくなってしまいます。
すると予算も上昇してしまいます。結局要望は理想となって消えていくことが多いです。
要望を重視するあまりデザインや使う材料費にお金を取られて家自体にお金をかけ無くなってしまうことになります。
どういう事かと言いますと躯体や構造に予算が回せず格好を気にするあまり骨が弱くなってしまいます。
地震や大きな台風が来た時に大変な目に合うかもしれません。
しかも予算を合わすために断熱性能を落としたりもします。そうなると冬は寒くて夏は暑い家になります。
そうなると光熱費が他の家よりも以上に高い!なんてことにもなりかねません。
つまり要望ばかりを聞いて建てた家は住みだしてから後悔するかもしれませんね。
家は予算に合ったものでその中で構造と機密性能がしっかりとしたのがいいでしょう。
なので要望やデザインで決めるのではなく家そのものの価値で判断したほうが良いでしょう。
人生で一番大きな買い物ですから住みだしてからの後悔が無いようにしたいものです。