木も大きなくくり
「木は温かみがあって良いですよ!」なんて言葉を耳にします?
うん~普通に聞き流しがちな言い回しですが、、、、木にも色んな種類や加工方法なんかで効果やが大きく変わってしまいます。木を取り扱っているプロでも木についてどこまで本当に知っているかと感じます。
木ってひとくくりにしてしまうとすし屋に行って「大将魚くれ‼」なんて頼むのと同じです。
そんな人はいませんよね。何が言いたいかというと魚も種類が沢山あります。毒を待った魚や白身の魚・赤みの魚など種類も様々です。料理の仕方も種類によって様々です。
何が言いたいのかというと木も魚同様にたくさんの種類があります。
天然木=天然魚そして植林木=養殖魚と言えます。天然木なんて日本ではあまり流通していません。杉やヒノキで言うとほとんどが昭和に植林された木になります。人工的に管理された木になります。日当たりが悪いと周りの木を切ってよく育つように環境づくりをします。枝打ちもその一環です。養殖の魚と同じです。
養殖の進化で高級魚でも安く食べられるようになりました。木も同じで人工的に管理することで早く大きく育ちます。なので商品も安定して供給できることにより価格も安定します。
しかも製材の仕方によっても木の持つ本来の機能を百パーセント発揮できるものやそうでない製材もあります。これは使用する目的によって大きく変わりますが。
それと木を乾燥させる工程でも大きく変わります。乾燥方法は大きく分けると2つあります。
人工的に乾燥機に入れて強制的に水分を飛ばす人工乾燥と、自然に水分を減らしていく自然乾燥があります。
人工乾燥は乾燥時間が短く商品としてすぐに市場に出回ります。なのでコストも安く提供されています。強制的に水分を抜きますので、本来持っている木の成分や本来の機能が大きく損なわれてしまいます。
一方自然乾燥では莫大な時間と手間がかかります。手間暇かけてゆっくりと乾燥していきますので気の持つ本来の成分や機能を損なうことはありません!
木が良いですよ!なんて言葉を聞いたら要注意ですよ。
木にもたくさんの種類があり製品となった時の効果なんて本当にわかってる人なんてほんのごく僅かしかいません。
そこをしっかりと考えたうえで家に使われる木を選ばれることをお勧めします。
一生で一度のマイホーム大きな買い物です。住みだしてから後悔しないように。