要望で誘導されています
家を建てるのに、要望を言うのが当たり前が今の建築業界の当たり前になっています。
要望を言わないと家が建たないし、要望を言うのが家づくりの当たり前になってしまっているからです。
要望を言わないと家が建たないということは、家を建てる会社にはポリシーがないのと同じになります。
何一つ決めることが出来ないから、お客様の好みや要望を聞いてそれを形にしていく。そこまでしないと、家が建たないことになってしまっているのですが、誰もがそこをおかしいとは思いません(汗)
むしろ要望を聞かない会社のほうがおかしいのじゃないの??と思われているみたいですからね。
色んな要望を言って下さい!!で、自分の中ではいいものなのか??悪いものなのか??が、全く分からない中で、こんな家に住みたいな~で色んなことを言っていると、おかしな方向に導かれてしまうことになります。
自然素材の家がいい!!なんていうと、全く意味の分からないものを勧められてしまうことになります。
自然素材と言ってもものすごく広いぼんやりとした物になっているからです。
沢山の中から一つを選択することになると、まるで宝くじのようなものになります。当選確率が物凄く低い。
自然素材という言葉は、ものすごくいいもののように聞こえますが、自然素材ならすべてがいいとは言えません。
暮らす人にとっては、いいものとそうではないものがあるからです。
建築材としてよく使われていたアスベストも、自然素材ですからね。今では使用してはいけないものになっています。健康被害の代表的になりますからね。
選択肢があるということは、それだけあやしげなものも含まれていることになります。なので、自分たちの暮らす上で本当にいいものなのか??メリットや恩恵があるのかを、よく調べる必要があるといえます。
本当は勧める人がなぜこれを勧めるのかをはっきりと説明することが重要なのですが、なぜこれを使用するのかをはっきりと効能や効果を説明できる人がいないから、自然素材といった曖昧な言葉が使われているのでしょう。
要望を聞く方も好みなどを聞き出さないことには、家を建てることなんて出来ませんからね。
一から十まで要望を聞くことによって、家が完成しますから。今の建築業界では要望なしでは家を建てることが出来ないといってもいいぐらいです。
本当にいいものが何かを考えることなく、お客様の好みに合った家をつくるほうがビジネスとして成り立つからです。
すべて自分の要望で完成するので、暮らしだしてから失敗したといっても、誰にも言っていくことは出来ません。
全て自分で決めたことになるからです。
要望で自分が住みたい家を誘導されてしまっています。家の本質から逸脱した家づくりが、今の家づくりの主流になってしまっているからです。
沢山の物が世の中にあふれていますので、本当にいいものだけを見抜く力も、これからは必要になってくるのかもしれませんね。