大きな家はいらない
これからの家に求められるものは、コンパクトな家になります。
家は大きいほど良いと思われがちですが、大きな家ではこれからは暮らしにくくなっていくでしょう。
昔の家の考え方は、長男が家を継ぐことが多く、何世代も同居が当たり前だったので、しっかりとした家を建てることによって、長く一つ屋根の下で暮らせる家が求められていたので、自然と家の大きさも大きくなっていました。
家でお葬式や法事が行われていて、二間続きの和室が必要だったものが、今では葬儀会館で行われるようになりましたし、法事も沢山の人を呼ぶこともなくなりましたので、二間続きの和室も不要になっています。
核家族化が進んでいますし、子どもが少なくなってきていて、沢山の部屋が必要としない家族構成になっているからです。
それに、子どもが部屋を使う期間はものすごく少ない。
中学、高校の6年間ぐらいで、進学で家を出る子どものほうが圧倒的に多い。
そうなると、使用しない部屋が残ってしまい、最後には夫婦二人だけでの生活になります。
子どもが小さな時に家を建てると、今の現状で考えてしまうことのほうが多い。
将来のことを考えて家を建てる人のほうが少ないです。
大きな家は、家が大きくなった分だけ費用がかかります。メンテナンス費にも家が大きくなればなるほどメンテナンスをする面積が大きくなりますので、何かにつけて費用が高くなることになります。
家が大きければ大きなほど光熱費も高くなります。
使用しない部屋が増えると、無駄な部屋が家の中にたくさん存在することになりますので、無駄なところにお金をつぎ込んでしまうことになります(汗)
家が大きいと毎日掃除をするところも広くなってしまいます。
夫婦二人だけになると、使用する部屋なんて限られてきますし、年を取るにつれてだんだんと掃除がおっくうになってきます。若い頃はいいですが、年を取るにつれて行動範囲が狭くなってきますからね。
大きな家に振り回されることになります。
年を取るにつれて、大きな家は不要だと思う事になります。
暮してみて初めて分かることになるのですが、大きな家がいいと思っている人は世の中にいはまだまだ多い。
家が大きくなればそれだけたくさんの物を置くことが出来ますので、家の中が物で溢れかえることになります。
必要最小限あれば何の問題なく暮らせます。
もみの木ハウスでは、家はコンパクトに設計することにしています。
家を大きくするのは簡単なのですが、家をコンパクトにすることは、限られたスペースにすべての物をはめ込むことになります。
家を大きくするのは簡単ですが、家をコンパクトにするのには難しい事になります。
いかにコンパクトで快適に暮らせる家を、プランすることが出来るのかが鍵になります。
これからはまだまだ物価が上昇することになりますし、金利も徐々に上昇しいていますから、大きな家はこれからの時代不要になります。