その木は何処からきているの??
地産地消といわれていますが、売れないものほど地元で活用しようとなっています。
世の中に引っ張りだこで、人気があってビジネスとして成り立つのであれば、何もしなくても勝手に売れることになります。
神戸ビーフもブランド牛になって、たまのイベントなどの時に思い切って奮発して食べようかってことになりますが、世界にも名が通っていますので、色んな所で高値で取引されています。
地元で、神戸ビーフを消費しようなんてことはありません。
むしろ、地元で食べることが出来ない方が多いようにも思います。
お金持ちが好んで食べるものには、地域を限定することなく、売れるところへと流通することになります。
もみの木ハウスで使用しているもみの木は、主にヨーロッパからきていますが、実際に伐採されて、どのように製材されて日本にやってくるのかを見て知っています。
何処からやってきた木なのか、わからないことがありません。
ブランド化されている神戸ビーフも、誰が生産したまでわかりますからね。
どこのだれが、どのように育てたかわからない物には価値が付きませんし、高値で取引されることもありません。
しっかりとした物だけが、ブランドとして流通することになるからです。
木もどこで育ったものかもわからないし、乾燥方法もしっかり管理されていないと、どんな方法で商品になったのかなんてわからない。
そもそも、木がどこで伐採されて、どのように加工され、商品になっているのかなんて全く理解していない方のほうが圧倒的に多い。
木なら何でもいいと思われているからです。
そうなると、地産地消で売った方がブランド力もつくことになりますが、メインとなるのが杉とヒノキになります。
植林されて沢山、山にありますからね。
他の木を、一定の量だけ生産し続けることはできませんからね。
乾燥方法も自然乾燥と人工乾燥がありますし、製材も、柾目製材するのと板目に製材するのと二種類にわかれます。
自然乾燥では、木が本来持つ効果を損なうことなく商品となりますが、人工乾燥で木を乾燥させると、木の細胞が死んでしまいますので、木、本来の効果を発揮することが出来ません。
ただの木というだけになってしまいます。
柾目に製材された木は、調湿効果など、様々な効果がありますが、板目に製材されると、柾目ほどの効果を期待することはできません。
木が本来持っている効果をフルに発揮するのには、自然乾燥の柾目材になりますが、この商品が流通していることは、ほとんどありません(汗)
今、流通しているほとんどの木が、人工乾燥の板目材になります。しかも、それを使っている会社が、自然乾燥なの人工乾燥なのかもわからないことのほうが圧倒的に多い。
木なら何でもいいでしょうというのが、まかり通っているからです。
どこから来ている木かも、知らずに売っていることが多いということになります。
自分がいいから勧めているのではなく、ビジネスになるから勧めているのでしょうね。
木も色々ありますからね。