家の大きさ
家の大きさはどうやって決めるのか??
一番最初に、土地の大きさによって建てることが出来る家の大きさが決まります。
土地からはみ出して家を建てることは、今のご時世ではありえません。
用途地域があって、土地がどの地域に属しているかで、建てられる家の大きさが決まりますし、建てることのできる容積率も定められています。
土地に建てられるだけ、土地一杯には建てることが出来ません。そのほかにも色んな制限がありますので、自分が思っている大きさの家が建たないことのほうが多い。
大きな家が欲しいと思う人が意外と多い。
何世代も同居して、大家族で暮らしているのであれば、大きな家が必要になります。
でも、今共働きの核家族が一番多くなっています。
しかも、子どもが巣立ってしまうと、夫婦二人だけになってしまいます。
子育てしている間は良かったとしても、二人きりになると、使用する部屋も限られてきますし、年を取るにつれて、だんだんと行動範囲も狭くなっていきます。
使用しなくなった部屋は、物置としての機能しか果たしません。
家が広いと掃除をする面積も自然と広がりますので、若いころには良いのですが、年を取ると段々と掃除が苦痛になり、使用しない部屋は掃除をすることさえなくなってしまいます。
閉め切られた空間になりますので、埃が溜まったりカビが生えたりすことさえありますからね。
今の家づくりは、お客様が要望を伝えて、それが反映されるのが当たり前になっていますが、そうなると、要望を言えば言うほど家の大きさは必ず大きくなってしまいます。
家が大きくなると、家を建てる会社からすると建築費が上がりますので、そちらへ自然となっていくのでしょう。
でも誰もがこんな家づくりがおかしいと思う事がなく、むしろこれが当たり前だとしか思ってはいない。そのほうがおかしいいと思うのですが、誰もそこには気づくことがありません。
リビングは広くしてください!!
といっても、どれだけ広いリビングを望んでいっているのか、言っている本人さえも分からない。
まるで、雲をつかむような話になっていますが、それが成立しているのが建築業界の常識になっています。
家の大きさは大きればいいというものではなくて、これからの家に求められるのは、大きな家よりもコンパクトな家になります。
ただ小さな家を造るのは簡単ですが、生活がしやすくて小さな家を造るのは、ものすごく難しいことになります。
大きくするのは簡単でも、家をコンパクトにするのは経験値が必要になりますし、建てている家に暮らしているかいないかでも、作る家が変わっています。
もみの木ハウスでは、もみの木ハウスに暮らしているものが設計しますので、空間に無駄がない。
そうすることによって、コンパクトな家を設計することが出来ます。
家の大きさは、会社の考え方や設計者によっても大きく異なることになります。