化学物質を取り入れての生活
家に使用されるものが、高度成長期を期に大きく変化しました。
新建材やビニールクロスといった、人工的につくられたもので、家が出来上がっています。
昔では考えることが出来ないような病気が沢山で出て来ました。
家の中の空気環境が、昔の家に比べて、悪化しているのが原因だと考えられます。
人工的につくられたものには、ポリ塩化ビニルが主原料となってますので、施工も簡単に出来るようになっていますが、材料に含まれる化学物質のホルムアルデヒドなどが原因で、シックハウス症候群などの病気を発症するリスクも高くなります。
今、一番沢山建てられている家が、新建材とビニールクロスで覆われた家になります。
コストを安く抑えることが出来る上に、施工も簡単になります。工期の短縮にもつながりますので、建築費の価格自体を抑えることが出来ます。
何よりも大量生産ができ、沢山の種類のものをつくることが出来ます。
利益ばかりを追求する結果が、このような家づくりへと変わっていったのでしょう。
本当の技術を持った職人も、だんだんと少なくなっていっていますからね(汗)
本当にいいものだけを使って家を建てることが無くなってしまっています。
誰もが、時間がかかったうえに価格も高くなるのであれば、工事期間も短くて価格も安く抑えられるほうがいいと考えるからです。
工事が始まってから1年以上も家が完成するまでにかかるのであれば、建てる会社もお金を回収するのに時間がかかりますし、お客様も早く自分たちの家に暮らしたいと思う気持ちが合致していますので、今の家づくりが誰もがおかしいと思うことなく進んでいっているのでしょう。
家の性能もよくなってきていますので、昔の家のように隙間風が入ってくるような家はほとんどありません。
家の気密性能がよくなってきていますので、隙間風が入って家の中の空気を入れ替えてくれることが、少なくなっています。そうすると、家の中に空気が停滞し続けることになりますので、換気をこまめにしたりして家の中の空気を入れ替えないと、新建材やビニールクロスで覆われた家では、空気環境が悪い状態で生活し続けることになります。
知らず知らずのうちに、体内に、化学物質を取り込み続けて生活していることになりますからね。
体内に化学物質が蓄積され続けますので、いつ病気を発症してもおかしくはない状態にあるといえます。
アトピーや喘息の人が増えているのにも、新建材やビニールクロスが大きな原因だともいわれています。
家の性能が上がれば上がるほど、家に使用する建材を考えて家づくりをしないといけないのですが、実際はそこを考えて家づくりをしている方はもの凄く少ない。家族が病気になって初めて考えるようになるのが現状です。
常に体内に取り込む空気なので、一生暮らす家ではキレイな空気環境で生活したいですね。