土地の価格
安い土地には何かの理由があります。
たまに相場よりもはるかに安い土地が見つかることがあります。
安い土地にはそれなりの値段がつけられています。安いなりの理由があるからです。
よくあるのが、道路からの高低差がある土地です。
擁壁工事が必要になる土地になります。相場よりも安いのですが、安息角度があり条例で色んな決まりが定めてあります。
土質力学では、土を積み上げたときに崩れることなく、安定を保つ斜面の最大角度のことを、安息角と呼んでいます。
安息角を保つために深基礎をしたり、擁壁をつくらないと家を耐えることが出来ません。
深基礎工事や擁壁工事をしていると、普通に売っている土地とそんなに値段が変わらなかったり、下手すると価格が普通に売っている土地より高くなってしまう事にもなりかねません(汗)
高低差があれば、その分だけ外構でのアプローチも段差を解消しなければいけなくなりますので、外構にかかる費用も高くなります。そうすると、トータルで払う金額は高くなってしまいます。
前面道路が、4mよりも狭いと、みなし道路とみなされセットバックしないと家を建てることが出来ません。なので、建築面積が少なくなってしまいます。土地一杯に建てられると思う方が多いのですが、実際はセットバックしたところから建蔽率が決められていますので、狭小住宅しか建てることが出来ない土地が多い。
敷地の間口が狭いと、快適に暮らせるだけのスペースを確保することが難しくなりますので、思ったとおりの家を建てることが出来なくなります。
土地の価格は、いろんなことを考慮して決められていますので、安ければいいというものではありません。
土地はプロと一緒に探すことが一番間違いがありませんからね。
土地の価格だけで判断してしまうと、そこにはそれだけの理由があるからになります。
駅が近くて便利なところは、土地の価格は自然と高くなりますし、田舎に行けば行くほど土地の価格は安くなりますが、その分生活がしにくくなります。
高い土地は常に高値で取引されますし、安い土地は安い値段で取引されますからね。
土地の価格にはすべて理由がありますので、建築士と相談して決められることをお勧めいたします。
安い土地を見つけてやったと思って購入してもあとあと後悔することになりかねませんからね。
土地の価格だけで判断せずに色んなことを考慮しないと、価格だけで決めるほど危険なことはありません。
人気のある土地はすぐに売れてしまいますし、地域を限定するとなかなか土地が見つからないです。
ある程度の妥協も必要になりますね。