硬い床材とやわらかい床材
日本の床材は、硬い床材がほとんどを占めています。
硬ければ硬い程、床に物を落としても傷つくことがありませんし、椅子で床をこすっても傷つきにくい。
硬い床が求められるのは、傷が付きにくいということが大きな要因になるのでしょう。
家事をしていても、物を床の上に落とすと傷が付きます。傷が付くと引き渡し前に、補修屋さんが傷をわからない様に直してから、引き渡しとなります。
硬い床材は一度へこんでしまうと、元に戻るなんてことはありません。
ベニヤの上に木の模様のシートを張ったものや、べニアの上に薄く削った木を貼りつけたものが、一番多く使われていますからね。見た目も木とそっくりに出来ていますので、本物の木の床だと思っている人も多いのではないでしょうか??
無垢材の床でも広葉樹が多く使われています。
広葉樹はハードウッドと呼ばれていて硬い。硬い木は傷が付きにくい。
針葉樹よりも、広葉樹のほうが無垢材の床では多く使われています。
硬い床材は熱伝導率がいいので、熱の伝わりがいい材料になります。
熱を奪いやすいので、床に接する足から体温を奪うことになります。
冬なんて床が冷たくて、素足で過ごすことが出来ませんからね。
靴下を履いてからのスリッパが必要になります。
床材が硬いと腰や膝に負担がかかります。ペットでも硬い床の家で飼われていると、腰に負担がかかりますからね。
硬い床にする目的は、傷が付きにくいことが一番に優先されているからです。
暮らす人のことを考えるのなら、針葉樹の柔らかいフローリングにすることで、腰や膝の負担を軽減することが出来ますし、転倒しても衝撃を吸収してくれますので、硬い床よりもはるかに安全な床になります。
何よりも暖かく感じます。床が硬いと家全体が寒く感じてしまいますので、同じ温度の部屋にいても硬い床と柔らかい床の部屋では、柔らかい床の部屋のほうが暖かく感じます。
体感温度が床材で変わるからです。
日本では針葉樹の床材で多く使われているのが、杉やヒノキになります。
ほぼすべてといっていい程、木の持つ水分を乾燥するときに熱を加えて機械で人工的に乾燥しますので、細胞が死んでしまいます。なので、木の本来持つ効果が無くなってしまいます。
水をこぼして放置していると、シミになってしまいますからね。
もみの木ハウスでは、もみの木の床材一択になります。
もみの木は針葉樹になりますので、やわらかい床材になります。
しかも、すべてのもみの木が自然乾燥されていますので、木の本来ある効果を発揮することが出来ますので、水をこぼしてそのまま放置してもシミにはなりません。
他にも沢山の付加価値がありますので、暮らす人の生活をアシストしてくれます。
硬い床材よりもやわらかい床材のほうが、遥かにメリットがあるのですが、実際沢山使われているのは、硬い床材になります。メンテナンスなどを考えると硬い床材を勧めるのでしょうね。