数値で判断で大丈夫??
家の性能は数値で表すことが出来ます。
昔の家は、大工さんが設計して経験に基づいて柱をどこに立てるのかとか、桁や梁の大きさもすべて大工さんの経験などの判断で建てられていました。
長年の経験と昔からの伝統を継承して、これぐらいしておけばいいで建てられていました。
自分が大工を始めたころには、親方が図面を書いて使用する柱桁や梁の大きさなど、すべては親方の判断で決めていました。
今では考えられないですが、昔から伝えられてきた工法で建てられていました。
今年の四月から建築基準法が変わります。
木造住宅は、今まで4号特例があり構造計算をしなくても建てることが出来ていました。
それが今年の4月から構造計算が必要になります。
基準をクリアーした家しか建てることが出来なくなります。
そうなると、すべての家が安心で安全に暮らせるのかになりますが、
耐震等級も1~3までありますので、構造計算をしているから安心して暮らせるとは限りません(汗)
いくら厳しい基準をクリアーしたからと言っても、耐力壁がバランスよく配置されていないと、大きな地震が来たときにバランスが悪いところがウイークポイントとなって崩壊する可能性が含んでいます。
家のバランスを数値で表すのが偏心率になります。
返信率は数値が小さければ小さい程、家のバランスがいいものになります。
数値が小さいと地震の揺れに対しても安定して踏ん張れる家になります。
まだそれでもとなると、制振ダンパーを配置することになります。
地震はいつどこで起こるかなんて誰にもわかりませんから、ここまでしてているから絶対に安心だとは言い切れません。
昨日も宮崎県で地震が起こっています。近いうちに南海トラス地震がくる可能性が高いともいわれています。
もみの木ハウスの家は、全棟が耐震等級3です。偏心率は0.3以下でクリアーするところをさらに厳しい基準の0.2以下になっていて、制振ダンパーをバランスよく配置している長期優良住宅になります。
常に厳しい基準での家づくりをしていますので、4月から建築基準法が改正されることによって仕様を変えることが全くございませんし、あたふたとすることもありません。
今まで建ててきた家と同じ性能の家を建てることになります。
耐震性能も色々ありますので、耐震等級3だから絶対に安心だってことがありません。
更にまだ上の性能の家もありますからね。
これからは構造計算が必要になりますが、構造計算をしたからと言ってすべての家が耐震等級3になることはございません。
家の性能を上げるとそれだけコストがかかります。
数値だけで判断してしまうと大きな地震が来たときに後悔することになるかもしれません。