設計は何処で決めるのか??
設計者は、何処を優先して設計するのかで、家の方向性が決まります。
自分の中で当たり前だと考えるのが、耐震性能は耐震等級3が最低ラインで、それよりもまだなお厳しい基準で設計するべきだといえます。
耐震性能を上げると、家の価格が上昇しますが、近い将来南海トラフ地震が起こるともいわれていて、最近では、宮崎県を震源とするマグニチュード6弱の地震が起こって南海トラフ地震に備えて一週間注意するようになっていました。能登半島でも、1月1日の元旦に、大きな地震が来ました。
いつ地震がどこで起こるのかなんてわかりませんので、大地震に耐えられる耐震性能の家を設計することが、最低条件になります。
もみの木ハウスの家は、100年間暮らせる家になっていますので、100年の間大きな地震が絶対に起こらないとは誰も断言できませんし、大きな地震は100年に一度程度自分の住んでいるところでも起こる確率が多いといわれています。
100年暮らせる家になると、自分の代だけではなく、子どもの代や孫の代まで暮らせる家になりますので、子どもや孫のためにも耐震性能はしっかりとしておくべきだといえます。
子どもや孫が暮らさなくても、賃貸として人に貸すと貸している家が、地震で崩壊してしまうことになると、ショックも大きくなります。
長い間、安心して安全に暮らせるためにも、耐震性能は設計段階で計画しておかないと、工事が始まってからではもうどうすることも出来ませんからね。
もみの木ハウスでは、全棟が耐震等級3ですが、そこにまだ耐力壁もバランスよく配置して家自体のウィークポイントを極力減らすことにしていますし、大きな窓を少なくして、より耐力壁を増やしたり、偏心率の基準は0.3以下でいいのですが、もみの木ハウスでは0.2以下で計算しています。
地震に備えて、より厳しい基準で家を設計していることになります。
これにプラスして、制振ダンパーもバランスよく配置していますので、今からの家では、ここまでするのってぐらいはしていて、当たりまえになると考えます。
そうしないと、長く暮らせる家としては認められないのではないでしょうか??
耐震性能は、設計以前の最低条件だと考えての家づくりをしないと、建ててしまってから後悔してももう遅いからです。
家の考え方も時代とともに変化するものですが、命あってのことですからね。
家族と財産を長く守り続けるには、最初から性能のいい家を投資することが、何十年もの先を見据えた家づくりになります。
そこがしっかりとしたうえで、家のデザインやプランを決めないとデザインから入ると、耐震性能を下げざるを得ない結果になりかねませんからね。
安全面が十分に確保された設計のもとで、それからのデザインになりますね。