これからの家の考え方
家は大きなほうがいいと、建てようと考えたときに多くの方がそう思っているでしょう。
大きな家に何を求めているのかは明確ではない場合が多い。
ただ単に大きな家がいいとなってしまいます。
昔は家でお葬式をしたり、法事などで親戚が集まることが多かったので、一番いい場所に床の間とお仏壇があって、和室がありキッチンやリビングが奥の日の当たらない所にありました。
家族が一番過ごすところよりも、めったに使用することがない部屋を優先させていましたからね。
時代とともに大きな和室が姿を消していき、LDKを中心とした家づくりに変わっていきました。
家族が集う場所が、メインで造られるようになってきました。
時代とともに、家のつくりやプランも変化していますし、外観も和風から洋風に変化しています。
では、これからの家はどうなっていくのでしょうか??
自分が考えるのは、大家族から核家族になってきていますので、家族の人数も少なくなってきています。少子化で日本の人口もだんだんと減少していきます。
しかも、夫婦共働きが当たり前になってきていますので、家事が楽でコンパクトな家がいいと考えます。
家が大きくなればなるほど、家にかかるメンテナンス費用も莫大なものになります。移動距離も長くなります。何よりも掃除をする面積が増えますので、掃除をするのにも時間がかかります。最後は夫婦二人きりの生活になりますので、大きな家では、部屋が余ってしまいます。
リビングも広いほうがいいといわれる方が多いですが、広すぎるとさっき書いたように、掃除する範囲が広くなりますし、少人数で広すぎる空間は無駄になってきます。
コンパクトになった分、収納を配置するほうが楽に暮らせることになります。
家を建ててから後悔したことで、収納が少なかった(涙)はよく聞きますからね。
家に人が来るといっても、気の知れた友人とかがメインになります。ご両親が遊びに来ても泊まることなんてまずないですからね。
生活スタイルや習慣が変化していますので、家も変化して当然になります。マンションや賃貸のアパートでは、家の大きさも限られていますし、収納も多くはありません。
その中でもうまく考えて生活されていますし、その現状で物ごとを考えるから、家を建てるのであれば広いほうがいいと考えてしまうのでしょう。
家の価格も高騰していますので、年を取るにつれて家はコンパクトなほうがいいと思うようになります。若くて元気な時には、そこまでは考えることが出来ませんからね。
家の性能も年々よくなって進化していますので、時代とともに家の考え方も変化していかないと後々後悔することになりかねませんからね。