家族のために働く家と働かない家
家も建てる会社によって様々です。たくさんの工法がありますし、家を建てるのにも選択肢が沢山ありますので、建てた家によって違いが大きく出ます。
建てる会社によって家に対する考え方も異なるので、家の性能や暮らし方も家ごとに異なることになります。
一生暮らす家なので、自分たちに恩恵がある家とない家では、恩恵がある家のほうが絶対に良いとなりますが、その恩恵が本当にどのように自分たち家族に返ってくるのかは、住んでみないとわからないのが本当のところです。
家の性能も数値化されていますが、数値だけでの判断になるのでいくら数値が良くても、いざ暮らしてみるとこんなものかな??と感じることもありますし、想像していたものとは異なっていることさえあります。
暮らしてみないとわからないことのほうが多いです。個人それぞれの感覚も異なりますからね。
自分のことになるのですが、趣味が渓流釣りでフライフィッシングをしているのですが、そもそもフライフィッシング人口がものすごく少なくて専門店ももの凄く少ない(汗)
普通の釣具屋さんでは、道具が売っていませんからね。
しかも道具が半端なく高い。沼にはまると抜け出せない世界になります。
高い竿とリールのセットで、川に入ったり岩の上を歩いて、渓流を上っていきながら釣りをするのですが、濡れた岩に苔が生えていたりして滑りやすくなっています。
足を滑らせてこけることもありますが、高価なセットが壊れたり傷がつくのが嫌なので、受け身をとることなく竿とリールを守るようにしてこける。
下手すると骨折する危険性も含んでいますし、自分を守らずに道具を守ることになってしまうと、自分の身が危険さらされることになります。
そうなると本末転倒になってしまいます。
家も同じことが言えます。
家族のために何も機能してくれないものに、お金をつぎ込むことによって、家の価格が上昇しますが、満足度は上昇しても、自分たち家族のためには何の恩恵も与えてくれないのであれば、一生暮らす家になりますので、暮らす上では楽な家であるとは言えません。
デザインや、高価な住設機器のキッチンや、洗面化粧台、ユニットバスなど、高価なものにお金を沢山かけなくても、使う機能が最低限あれば十分に暮らすことが出来ます。
見た目のデザイン、、高価な商品に、「せっかくだから」ってことで決めてしまう方も多い。
家を建てて、遊びに来た友達などに、高そうでいいものだねっといって欲しいだけなら、自分は必要ないと思います。
それよりも、子どもが家の中で転んでも、衝撃を床が吸収してくれてケガをしない床材を使ったり、調湿してくれたり、消臭してくれるもみの木を使った家を建てるほうが、暮らす上でははるかにいいと考えるからです。
絶えず家族のために働いてくれる家と、働いてくれない家では、どちらがいいかの二択では、誰もが家族のために働いてくれる家のほうを選択することになりますが、いざ家づくりになると家の本質を見極めることが難しくなります。色んな欲望と沢山の選択肢が出てくるからですね。
選択肢が多ければ多い程、悩むことになりますからね。
家族が安心して健康に暮らせる家が自分はいいと考えます。
そこに、プラスの付加価値がある家に暮らすと生活が楽しく楽になります。