設計の話
設計のプロでもなんでこうなっちゃったの??と感じてしまう家があります。
アイデアは斬新なのですが、暮らしてみると、とんでもないことになる。
原因は何か??
材料を知らないのと設計している家に暮らしていないのと家事をしないことが、大きな要因になります。
使用する材料の性能を知らないと、思っていた効果を発揮致しませんし、見た目だけのものに高いお金を支払うことになるからです。
沢山の建材メーカーがしのぎを削って商品をつくっています。
設計者は見た目で判断することのが多い。最後はお客様がこれにしますで、判断することになりますが、判断基準は、デザインや色によるところが一番になっています。
新建材が一番多く使用されていて、大量生産できるようになってから、機能面を重視することが無くなりました。
見た目は木そっくりに仕上がっていますから、人工的につくられたものでも、本物の木だと思っている方も多い(汗)
木や自然素材といわれるものでも、使用する材料の一つ一つについて詳しく知っている人が物凄く少ない。
木や自然素材はいいという考え方が、日本には染みついているからです。
良いと信じ込んでしまっていますからね。
自然界には人に良いものと悪いものが存在いたします。
キノコも、食べられるキノコと食べられない毒キノコが存在しますからね。
有名なアスベストも自然素材になります。建築建材でも人にとって悪いものもたくさん存在していますので、設計者がもっと素材について勉強しておかないといけない。
建てている家に暮らしていない設計者のほうが、圧倒的に多い。大多数といえます。
自分が設計している家の性能を知らないで、家を設計すると、想像の世界での設計になってしまいます。
快適さやどのような生活が出来るのかを理解していないので、常にベストな家になっていることのほうが少ない。
こだわっているところには強いのですが、他のところは頓珍漢になりかねません。
普段から家事をしていない設計者も、動線や配置がよくはありません。
妻に家事を任せっきりだと何処に何を収納して、どこに何を配置すればベストかなんて理解していませんからね。
見た目を重視するのか機能を重視するのかで、暮らしやすさが全く異なる家になります。
使い勝手がいい家に暮らすためには、設計者によるところが多い。
ペラペラの紙の上だけでの図面では、建築の素人で理解しろって言っても理解できるはずがありません。
暮らしてみて、初めて自分の家の性能や暮らしや安さは分かりますからね。
本当は設計者が決めてプランするのですが、お客様の要望がプラン化されますので、すべてはお客様が決めていることになります。この間取りはちょっとというプランでも、まかり通ってしまうのでしょうね。
もみの木ハウスでは、もみの木ハウスに暮らしている自分がプランをしますので、家の性能ももみの木の効果もすべて知ったうえでプランします。なので。今までの家よりも暮らしだしてから、はるかに快適な暮らしが出来る家になります。